私たちの中には、
「深呼吸=心身にとってよいこと」
という認識が一般的ですよね。
呼吸や身体関連だけに止まらず、
様々な分野の専門家の方が著書などで
「◯◯な時は深呼吸するといいですよ」
と書かれていますし、
あなたもできるだけ深呼吸しようと
心がけているかもしれませんね。
確かに私自身も、
「深呼吸=心身にとってよいこと」
だとは思います。
ただ、それにはひとつの大前提があります。
ひとつの大前提とは、
『まずその呼吸がラクかどうか』
です。
ラクに呼吸した結果、深い呼吸がやってくれば、
心身にとってよいものをもたらしてくれます。
ただ、それは“結果”です。
ですが、私から見ると、無自覚に
『ただ深く呼吸すればいい』
と思っている人が多く、気付かぬ内に
『深呼吸を“がんばっている”』
状態になっているのです。
セッションに初めて来られた方などに、
「今ここで深呼吸してみてもらえますか?」
と投げかけてやってもらうと、
ほぼ100%の方が“がんばって”深呼吸しています。
鼻から吸い込む時に「スーーッ」と音が聞こえたり、
両肩が無意識に上がったり、
「フーーーーッ」と息を押し出すように吐いたり。
で、私が
「今の深呼吸、ラクでしたか?」
と尋ねると
「ラクではなかったですね(^^;)」
と苦笑いされるんです(笑)。
これまでの体育の授業やラジオ体操なども含めて、
ラクかどうかを抜きにただただ深く呼吸すればよい
という指導を受けたことも背景のひとつと感じています。
現代人は、呼吸だけでなく心身の様々な場面で
“自分が思っているよりもがんばり過ぎている”状態です。
それが“当たり前”になっているので、
自分の心身のラクでゆるんだ状態がどのようなものか
が感覚としてわからなくなってしまいがちです。
そんな状態で
「深呼吸=心身にとってよいこと」
だと闇雲に深く呼吸しようとしても、
“呼吸した感”はあるかもしれませんが、
心身は緊張状態のままです。
こういう時に大事になるのは、
『ラクでゆるんだ状態の自分に気付く(思い出す)』
そして、
『自分の内側からホッと実感できるようになる』
ことです。
その上で呼吸も、
『深さよりもまずラクで自然であること』
が大事なのです。
“がんばって”深く呼吸するよりも、
浅くてもラクな方が心身は喜ぶんです(^^)。
深呼吸を“がんばって”いたり、
深呼吸に息苦しさを感じたりしている人には、
深呼吸のノウハウを知るよりも、
第三者のサポートを借りてまず心身をゆるめ、
本来のラクな状態を体感することが大切です。
そうしたサポートの役割を担うものになっています。
ラクでゆるんだ本来の自分の心身の状態を取り戻して、
深くラクな呼吸を味わってみませんか?
※赤ん坊の頃の私たちの呼吸は、自然な深呼吸だったんですよね〜(^^)。
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