※前回の【「声の調律」が生まれた背景〈その1〉】をまだお読みでない方はこちらからどうぞ。

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私は、自分の声について自信がありながらも自信がない、という両極を幼少期からさまよっていました。

それは、学生から社会人になってからも続いていましたが、サラリーマン生活を送る中で、徐々にそういう自分を思い出すことすら少なくなっていきました。

そして、私はいろんなご縁から20代後半から都内にあるクリエイター養成校で教務の職に就くことになりました。最初は社会人向けのクラス中心の学校で、その後は全日制学校で勤務していました。

この仕事では、日々学生さんや講師の方などと話す機会も多く、それほど長く話していなかったり大きな声を出したりしていないのに声がかすれがちになったりすることが増えました。また、深夜(時には朝まで)カラオケをして翌日声がガラガラになるという自業自得な経験も度々……(^^;)。

学生の頃はそんな自分の声を

『声は時々枯らすことがあって当たり前』
『自分の声はこんなもの』

と思っていたのですが、実際に自分の声にトラブルが増えたことで、

『この声の状態は何とか改善できないのかな?』

と思うようになったのです。

とはいえ、当時やっていたことといえば、喉を痛めた時に薬局で喉スプレーなどを買って対処していたくらいでしたが(^^;)、今振り返ると少しづつですが意識が変化し始めた時期でした。

そのようなことに加え、気付くと30歳という年齢が近づいていました。日々の仕事に忙殺されてアウトプットに偏りがちな日々の中で『このままで自分は30代以降どうなるんだろう……?』という疑問や焦りが自分の中で生まれ始めました。
※きっと30代以上の方なら似た経験がおありでは(^^)?

当時は何をやっても空回りな感じがして、進路指導なども含めた学生さん対応も言葉数ばかりが先行してその思いは全く声に乗っておらず、学生さんのモチベーションアップにもつながらず、ただただ無力感を感じて焦りが募るばかりでした。

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そんな中、とある学生さんと面談を行うことになりました。

その学生さんはクリエイター職を目指して入学してきた時のキラキラしたところがすっかりどこかにいってしまい、学校も休みがちで、就職活動にも全く身が入っていない状態でした。

目の前に座っていた彼はすっかりうなだれて、私と目をなかなか合わせようともせず、声にも発せられる言葉にも全く力がありませんでした。目の前にいるのに、そこにまるでいないのでは、と感じるほど存在感が気迫でした。

そんな彼に前向きになってもらいたいと思い必死に話しかけましたが、何を言っても彼の心には届いていないことがありありとわかり、当時の私が発していた言葉の薄っぺらさは話せば話すほどに自分の中で無力感が増すばかりでした。

あぁ、自分には何もできることはない。もうダメだ……。

表向き平静を装いながらも絶望的とも言える無力感に全身が包まれたその時。突然こんな言葉が正に「どこかから下りてきた」のです。

【声と身体と心の一体感が大切。この一体感が人を前に進ませる。】

ハッとしました! これまでの無力感が吹き飛びました(^〇^)!

“そうだ! 彼に必要なのは声と身体と心の一体感なんだ!! 彼の中にこれらの一体感が出たら彼は前に進めるんだ!!!”

この気付きによるワクワク感のおかげで、なんとか面談を終えた私でしたが、次の瞬間一気に落ち込み、これまでと違う無力感に包まれました(笑)。

何故なら、とてつもなく大きく、そしてワクワクする気付きを得たにもかかわらず、当時の私にはその気付きを具現化できるものを何も持ち合わせていなかったからです(^^;)。

ですが、この時の私はそれまでとは違いました。

『では、声と身体と心の一体感を得るためには何が必要なんだろう? 自分にできることはあるのだろうか?』

30歳手前に突然「下りてきた」気付きだけを頼りに、私は仕事に追われながらも、声と身体と心の一体感につながるための“何か”を探すようになったのです。

〈その3〉へ続く。

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