響きは、その人の声の魅力や表現力を左右する
最重要と言える程大切な要素です。
特に歌や演劇などのパフォーマンスをしている人は、
響きの持つ力を実感しているのでは?
そして、自分の声によりよい響きが出るために、
様々な練習方法にトライされていることと思います。
口の形を変えてみたり、
口腔や鼻腔の共鳴だったり、
ハミングをしてみたり、
音の高さで身体の響くポイントが
変わることを感じたり。
これらに共通点があることに気付きませんか?
ぜひそれが何かを少し考えてみてください。
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いかがですか?
何か思い浮かびましたか?
では、答えです。
これらはどれも「響かせ方」なんです。
響かせるための練習であり、
同時にテクニックである、とも言えます。
「そんなの当たり前じゃないか!」
とツッコミを入れているかもしれませんね(^^;)。
もちろん、それぞれの表現に見合った、
声によりよい響きをもたらすために
こうした練習はとても大切です!
ですが、私はこうした「響かせ方」がより実を結び、
その人の声にナチュラルな魅力溢れる響きをもたらす
ことがあると捉えています。
それは、
『まず、身体自体を響きある声が出る“鳴りのよい”状態に整える』
ということです。
それは、ピアノやギターを始めとした
あらゆる楽器でいう楽器の調整(リペア)や
調律に当たります。
声において、身体は「楽器」です。
ピアノであれば、まず調律師さんが
・ピアノの各部品の状態を確認する
・故障していれば直す
・1弦1弦のチューニングをする
・演奏者のオーダーで更なる調整をする
といったことを行いますよね。
そして、そのピアノ自体が本来の
“鳴りのよい”状態であることで、
演奏者の方が思う存分ご自身の演奏に集中でき、
ピアノから豊かで響きある音が出るわけです。
では、声に関してはどうでしょう?
声を出すための「楽器」である身体は、
本来の“鳴りのよい”状態に調整・調律されていれば、
そもそもの「楽器」の状態がよいので、
よりよい響きが生まれると思いませんか?
そんなことを提供しているセッションが、
「声の調律」なんです(^^)。
一概に響きといっても、表現によって
求められている音色もあるでしょう。
また、パフォーマンスする空間や機材などにより
響き方が違い、調整が求められたりします。
それゆえ、声において響きは実に奥が深い
テーマのひとつだと私は感じています。
だからこそ、まず身体を声を出す「楽器」として、
“鳴りのよい”状態に整えていくことで、
様々な「響かせ方」もよりしっかり活きて、
より豊かなパフォーマンスにつながると
思いませんか(^^)?
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