今日たまたま辿り着いた、とあるブログ。
そこには『声の力』という書籍(現在は絶版)から
詩人の谷川俊太郎さんの言葉が取り上げられてました。
日々「声の力」に魅了され、
身体から「声の力」を引き出していくセッション
(「声の調律」)をしている私。
でも、その根底にあるものを伝え切れていない
という感覚がどこかにずーーっとあったんです。
そんな私が表現し切れていないところが
谷川さんの言葉には見事に現れていて、
ベテラン詩人の“言葉の力”に思わず
『そう! これだよ!!』と独り言を言いながら
部屋で何度も膝を打ってしまいました(笑)。
例えば、こんな一節。
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たとえば小鳥のさえずりや犬の遠吠え、
鯨が海中であげる、歌ではないかと言われる
ゆったりした抑揚を伴った鳴き声などにも、
私たち人間は感応する。
そこに意味だけではとらえきれない
生き物の声のもつ力を感じる。
ヒトの言葉も文字となる前は声だった。
私たちは言葉を文字としてではなくまず音として、
声として,耳と口を通して覚える。
母親は生れた瞬間から赤ん坊をあやす。
その声は意味を伝えようとする言葉ではなく、
愛情を伴ったスキンシップとしての喃語(なんご)だ。
※「喃語(なんご)」とは、乳児が発する意味のない声のこと。
声は触覚的だ。
声になった言葉は脳と同時にからだ全体に働きかける。
《『声の力』(谷川俊太郎ほか著、岩波書店刊)より》
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いかがでしたか?
特に、
声は触覚的だ。
声になった言葉は脳と同時にからだ全体に働きかける。
の2文にはシビれました!!
コミュニケーションにおいて言葉の使い方や
伝え方はもちろん大事だと思いますが、
そういった言葉を相手の脳や全身に働きかける
“声そのものが持つ力”を育むことが
とても重要だと私は思うのです。
今回出会った「ことば・こころ塾」さんのブログには、
上記に引用したもの以外にも「声の力」の素晴らしさを
感じることができる谷川さんの言葉が引用されています。
よろしければぜひ。
今回引用されていた書籍『声の力』には、
谷川さんの他に心理学者の河合隼雄さん、
童話作家の阪田寛人さん、
声楽家の池田直樹さんといった方々が
子供の文化を軸に声・歌・語りについて
綴っているとのこと。
早速入手して読むことにします。
どんな内容か、今からワクワクです(≧∀≦)♬
※小鳥のさえずりも「声の力」を教えてくれる先生のような存在ですよね〜(^^)♬
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