※これまでの【「声の調律」が生まれた背景】をまだお読みでない方は、こちらからどうぞ。
【「声の調律」が生まれた背景〈その1〉】
【「声の調律」が生まれた背景〈その2〉】
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『声と身体と心の一体感を得るためには何が必要なんだろう? 自分にできることはあるのだろうか?』
30歳手前に突然「下りてきた」気付きだけを頼りに、仕事に追われながらも声と身体と心の一体感につながるための“何か”を空き時間に探し始めた私ですが、どうにもピンと来る情報になかなか行き着きませんでした。
当時は今よりもこの手の情報が圧倒的に少なく、「声」「身体」「心」の3つのキーワードそれぞれの情報は見つかっても、それらの接点がなかなか見つからず、一体感なんてどこへやら、でした……(^^;)。
そんな状況に『これでは何も進まない!』と感じた私は、元々声好き&歌好きだったこともあり、ヴォイス・トレーニングを受けてみることにしたのです。
調べたところ、憧れのヴォーカリスト&ヴォイス・トレーナーの方が当時住んでいた場所から近いところでヴォーカル・レッスンを始めたことを知り、早速連絡を取って彼からレッスンを受けることになりました。
憧れの方とのレッスンは毎回とても楽しかったのは言うまでもありません! 目の前で憧れのヴォーカリストの歌声に触れることができ、レッスンを受ける中で以前よりも声が出るようになったり、歌い方について学ぶことができたのですから。
ですが、しばらく通う内に私の中にはこんな違和感が募ってきたのです。
『これは歌のためのトレーニングだ。声と身体と心の一体感を得るためには、こうしたトレーニングとは別の“何か”が必要なのでは……?』
あなたは「そんなこと、受ける前からわからなかったの?」というツッコミを入れてるかもしれませんね(^^;)。
当時は今よりも発声について学ぶのは専門的な分野の方に限定されがちでしたし、情報も受ける場も今程裾野が狭かったですし、私のような者も当時はいませんでしたので(笑)、実際にレッスンを受けていく中で、声と身体と心の一体感を得ることは、専門分野のトレーニングとは基本的には別なものなんだと気付いたのです。
そして、この体験をきっかけに、声を出す土台(楽器)である「身体」の存在に目が向き始めて、そこからボディワークという世界があることに知ったのです。
海外発祥のアレクサンダー・テクニークやフェルデンクライス・メソッド、そしてロルフィング®。日本から生まれた野口体操や野口整体、更に竹内メソッドなどなど。
身体からのアプローチでその人本来のよりよい状態を取り戻していくという様々なアプローチがあり、その中には声と密接なつながりのあるものがあることを知りました。そして、面白そうだと思ったワークショップに参加してみたりしながら、どうやらボディワークが自分が探してきたものの中で一番方向性が近いと感じました。
しかし、私はこの未知なる領域に魅力を感じながらも、本格的に踏み込むことには躊躇していました。『探せばもっと違うアプローチがで見つかるのでは?』と思っていたり、どこかでこのあまりに未知過ぎる世界への恐れがあったのです。今思えば、自分自身の声も身体も心もかなりガチガチに閉じていたので、怖がるのも無理はありませんでした。
※結局回り道して、数年度にこの未知の世界にダイブするのですが(笑)。
とはいえ、
【声と身体と心の一体感が大切。この一体感が人を前に進ませる。】
という気付きに突き動かされていた私は、学校教務の仕事をこれ以上続けるという気持ちにはなれず、全日制の学校の年度終わりを期に退職することだけを辞める1年前の春に心に決めました。そして、海外の方が発声の領域では日本よりも発展していて学ぶ機会があり、更に世界にも珍しいヴォイス・トレーナー向けのクラスを持つイギリスの学校を見つけ、退職後はその学校への留学を目指すことにしたのです。
しかし、元々演劇などのプロやヴォイス・トレーナーとしての経歴がある人が集まるようなハイレベルなクラスだったことやそもそも英語力の不足もあり、かなり時間をかけた準備も空しく見事に不合格……。
今思えばかなり無謀な行動だと思いますが(^^;)、当時はとにかくそこに賭けていましたし、受かるとしか思っていなかった(思い込んでいた)ので、とにかくショックでした。
ところが、この学校に不合格になった頃に「声の調律」のベースとなる2つのワークと立て続けにご縁が繋がるのです。人生ってほんとに不思議です(^^)。
〈その4〉へ続く。
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Groove&Flowでは、
・声の調律
・ロルフィング®
・アーテム・トーヌス・トン(声と呼吸のレッスン)
・クラニオセイクラル・ワーク
・「はじ⇔ハリ」
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