今このブログを読んでくださっているあなたは、ご自身の声を中心に「声」や「発声」について何かしらの関心をお持ちなのだと思います。
その関心の中身は、
「高い声を出せるようになりたい」
「よりパワフルなヴォーカルで歌えるようになりたい」
といった向上心に満ちたものもあれば、
「『声が小さい(大き過ぎる)』と言われてしまう」
「『声が低い』とずっと言われていて自分の声が嫌いなんです」
といった人知れず抱えたコンプレックスかもしれませんし、そのどちらも含んでいるかもしれませんね。
では、そうした声の望みを叶えたり、悩みを軽くしていったりするためにはどうしたらよいのでしょう?
私は、声を拓くための最初の、そして最大の鍵は「身体」にあると信じています。というのも、声は結果として身体という「楽器」を通して発せられるからです。
※この点については、当ブログの記事「【発声を変えるには、まず声を出す「楽器」としての身体から!】」をお読みください。
声に関して言うと、声帯が位置する喉やその周辺の緊張を気になるかと思います。それはとても自然なことです。
ただ、喉やその周辺の緊張は取ろうとしてすぐ取れるものではありませんし、その緊張自体は別のところがきっかけになっていることの方がほとんどです。それゆえ、全身の構造を整えていくことが肝要です。
例えば、腰痛や膝痛を抱えている状態で、ラクな声を出そうとしたり、フルヴォリュームで歌おうとしたりするのはなかなか大変なことです。
更に、声は身体だけではなくその人の心の動きも常にリンクしていて、その人の「これまで」そして「今」を現しています。なので、心も発声において大きな要素であることは間違いないのですが、身体の緊張や不調よりも先に心をケアするというのも、これまた大変ではないかと感じています。
だからこそ、全身を声を出す「楽器」として捉えて、まず身体をよりよく心地よい状態に調整(調律)していくことがスタートなのです。
身体が整ってラクになることで、呼吸がラクにできるようになっていきます。そして、身体がラクになり呼吸がラクになることで、気付けば心までも穏やかでラクになっています。声が本当の意味でラクな状態になるのは、その先なのです。
実際、私が提供しているアーテム・トーヌス・トンでも、開く順序は「身体→呼吸→心→声」であるとしています。この順序は、自分自身の声を探究したりクライアントさんの声をサポートさせていただいたりする上で、自然な流れであることを実感しています。
数年前、私はこの順番が更に腑に落ちた経験をしました。それは、ドイツ・ベルリン在住の雲水(禅の修行僧)、星覚(せいがく)さんの座禅会に参加させていただいた時の事です。
友人が主催していたことがきっかけで参加したその座禅会で星覚さんに導いていただき座禅を体験した時、彼から「調身・調息・調心」のお話をうかがったのです。座禅に取り組むことで「身体→呼吸→心」と調っていくというお話はとても示唆に富むもので、この順序が真理であることを再確認する機会となりました。
ということで、禅の「調身・調息・調心」の表現を借りると、声は正に「調声」。そして、「調身・調息・調心・調声」の順序で調っていくことで、あなたの声が本来持つポテンシャルが発揮され、ラクで響きある状態になるわけです。
あなたが今、声の状態をよりよくしたいという思いや声のコンプレックスを解消したいという願いを持っているとしたら、「身体→呼吸→心→声」「調身・調息・調心・調声」という順序を思い出し、声のためにも、まず身体をラクにするところから始めていくことをオススメします。
一見遠回りなようですが、実はこの順序が一番の近道であり、結果的にあなたの日々がまるっとラクになることにも繋がりますよ(^ー^)。
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Groove&Flowでは、
・声の調律
・ロルフィング®
・アーテム・トーヌス・トン(声と呼吸のレッスン)
・クラニオセイクラル・ワーク
・「はじ⇔ハリ」
といった施術やレッスンを通して、「身体→呼吸→心→声」の順序でラクになるためのサポートをしております。
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