【発声を変えるには、まず声を出す「楽器」としての身体から!】

楽器の演奏経験がある方だけでなく、演奏経験がない方でも、どんなに素晴らしい楽器もキチンと調整や調律がされていてこそ、初めてその真価が発揮されることはおわかりいただけると思います。

ことアコースティック楽器(ピアノ、ギター、ヴァイオリンなど)は、楽器の各パーツの状態がよく、楽器自体が「鳴る」ことで、素晴らしい音が響き出します。

violin

経年変化などによっては、必要に応じてメンテナンスも必要になります。

それは演奏者の腕とは別の話ですよね。

実際、ご自分がお持ちの楽器を調整や修理に出したり、ピアノなどの楽器の調律をお願いした経験がある方も多いかと思います。

そういう方は、調整や調律の前後での楽器の「鳴り」の変化も実感されているのではないでしょうか。

では、人の声についてはいかがでしょうか?

声を出す「楽器」。

それは私たちの身体です。

歌であろうと、普段のおしゃべりであろうと、声を出すあらゆる場面で、「楽器」である私たちの身体から声が外に発せられます。

では、発声について何かしら改善したいことがある時に、その「楽器」である身体を調整・調律していますか?

身体を「楽器」として「鳴り」がよい状態にしていくという観点をお持ちですか?

発声のためには滑舌練習や音階練習など様々な練習があります。それらは表現力などを高めるためにとても大切なことですが、「楽器」としての身体の状態が整ってから行えばより高いレベルで行えると思いませんか?

例えば、腰や膝に痛みを抱えている状態や、肩や肘などの力がなかなか抜けていないような状態で、声の魅力を最大限発揮できると思いますか?

それは、音が出づらかったり部品が壊れているギターやヴァイオリンなどで音階練習をしたり演奏を行ったりすることが難しいことと同じです。

ですが、実情としては、声自体が出づらい状態のままで発声の手法にウエイトを置いていて、結果になかなかつながっていないという人が少なくないというのが、これまでクライアントさん達や周りの人々と接している中で感じていることです。

そして、調整や調律に当たって声が他の楽器と大きく違う特徴は、演奏者と楽器が常に一体であることです。
※ここについては、また別の機会に書きますね。

今、発声について悩んでいる方は、練習方法を工夫するのとは別に、自らの身体を「楽器」として捉え、その楽器の状態がキチンと調整・調律できているか、という観点で見つめてみることが大切になるのではないでしょうか。

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・ロルフィング®
・アーテム・トーヌス・トン(声と呼吸のレッスン)
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