声についての評価の中でよく使われるものに、
「きれい(綺麗)な声」
という表現があります。
今このブログを読んでくださっている方の中には、
『よく「きれいな声」って言われます!』
という方もいれば、逆に
『自分の声がもっと「きれいな声」だったら……』
という風にどこかご自身の声にコンプレックスをお持ちの方もいらっしゃることでしょう。
今回は、特に後者のようなコンプレックスをお持ちの方のために書かせていただきます。
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そもそも「きれいな声」ってどんな声なのでしょうか?
一般的に「きれいな声」というのは、
・ソプラノ歌手
・アナウンサー
のような職業の方の声をイメージされることが多いかもしれませんね。
言い換えると、
・澄んだ透明感のある声
・滑舌が明瞭な声
・明るいトーンの声
というイメージでしょうか。
確かに「きれいな声」というと、大方の人はそのようなイメージを持たれるかと思いますが、そのイメージが全世界共通だと思いますか?
実のところ、「きれいな声」には明確な基準がありません。あくまでもイメージなのです。
それは、ある花を見ても、人によってきれいだと思う人とそう思わない人がいることと同じです。
とはいえ、「きれいな声」と周りから言われるのは、悪い気はしないですよね(^^)。
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もう一歩話を進めます。
「きれいな声」という評価において、かなりの方の頭の中で、
「きれいな声」=「いい声」
という図式が出来上がっていないでしょうか?
「きれいな声」と言われて悪い気がしないのは、どこかでこの図式が頭にあるからではないでしょうか?
はたして、この図式に根拠はあるのでしょうか?
以前アップした、
【「いい声」「悪い声」という“幻想の評価”を手放す】
というブログ記事で私は、
・「いい声」「悪い声」は幻想である
・「いい声」「悪い声」は個々人の過去の経験などから独自に解釈しているだけ
ということを書きました。
既に書いたように、「きれいな声」に明確な基準はないわけですから、
「きれいな声」=「いい声」
という図式自体が、“明確な基準がなく幻想である”のです。
理屈っぽいですかね(^^;)?
でも、これはとても大切なポイントだと私は感じています。
「きれいな声」と言われたことがない人やご自分の声をそのイメージにははまらないと思っている人は、ご自分のことを「悪い声」だと思われてませんか?
もし、そう思われているなら、その捉え方をぜひこの機会に手放してみてはいかがでしょうか?
何故なら、「いい声」「悪い声」「きれいな声」のどれもが幻想だからです。
そして、あなたの声はあなただけに与えられたギフトだからです。
その人の声の背景にあるのは、生まれもっての特性であったり、それまでの人生での声の使い方によるものだったりします。
そして、それらは声の今現在の「状態」であり「個性」です。
身体の状態を整えて、ラクな発声ができるようになれば、自分でも出せると思ってもみなかった響きある声が出せるようになります。少し時間はかかりますが、誰でもその可能性は秘めています。
これまでヴォイス・トレーニングを受けた方であっても、声を出す「楽器」としての身体のケアがどこまでできているでしょうか?
そういった経験をお持ちでなければ、なおのことご自身の声がどこまで可能性があるか感じたこともないのではないでしょうか?
ケアをして「状態」が変わることで、その人にしか出せない声の「個性」が立ち上がってきます。
私は、そんな声こそが真の「きれいな声」だと感じています。
あなたにしか出せない真の「きれいな声」を出してみませんか?
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・声の調律
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・アーテム・トーヌス・トン(声と呼吸のレッスン)
・クラニオセイクラル・ワーク
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