では、ハモりにおいてまず大切な音程の取り方について、「声の調律師」的視点も加えながらお伝えしました。

今回はその続きです。いよいよ気持ちよくハモるために大切な「声の◯◯」についてお伝えしていきます(^^)。

「声の調律師」的ハモり最重要ポイントは声の◯◯!

気持ちよくハモるには、音程と匹敵、もしくはそれ以上に大事なポイントがあると私は確信しています。

とはいえ現状は、音程を合わせることの方が重視されていて、このポイントはハモりにおいて置いてきぼりにされているように感じています。

ですが、このポイントはハモりの時に限らず、歌う時、そして話す時にもとても大切なことなのです。

では、いよいよ発表します。

「声の調律師」的ハモり最重要ポイントとは………、

声の響き(トーン)

です!!!

…………(・・)?

今、↑の絵文字のような表情になっていませんか(^^;)?

それとも「そうだよね!!」と共感してもらえましたか?

どちらの反応をされたとしても、もう少しお付き合いくださいませ。

なぜ声の響き(トーン)がハモりで最重要なのか?

私が、声の響き(トーン)がハモりにおいて最重要だと捉えている理由。

それは、全ての音は振動から成り立っていて、音楽は楽器の振動が重なった共鳴で出来ているからです

例えば、もし全ての楽器の調整が完璧だったとしても、1台のヴィオラのチューニング(周波数)が他の楽器達と1ヘルツずれていたとしたら、そのたった1台のチューニングのズレでそのオーケストラ全体に不協和音が生じてしまいます。

また、チューニングが完璧だっとしても、たった1台のヴァイオリンの部品に不具合があり、その楽器本来の音が出ない状態であったら、いくら演奏者が素晴らしい演奏をしていたとしても、全体のハーモニーはどこかしら損なわれてしまいます。

これで、で触れた音程の話も絡んできたとしたら、そのオーケストラはとても聴けたものではないですよね(^^;)。

bell
※ベルもピッチがズレてたり不具合があったらキレイなハーモニーは出ませんよね。

声の場合は、楽器のように厳密に周波数を決めて(例えば440ヘルツ)チューニングすることはないですし、他の楽器のチューニングさえ合っていれば、それらの楽器に合わせられる柔軟性を持ち合わせています。

その分、楽器である身体自体の状態によって、音の質感が変わります。その声の質感、つまり声の響き(トーン)がハーモニーのクオリティにおける鍵になると私は捉えています。

不協和音なのに響きがあってハモってしまう!?

声の響き(トーン)が気持ちよくハモるための鍵だと確信しているのは、私自身の体験によるところも大きいです。

私が提供しているセッション「声の調律」の土台のひとつ、発声のためのボディワーク「アーテム・トーヌス・トン(ATT)」を私が学んでいた時や、私自身がATTのワークショップやグループレッスンを行っていた時のことです。

ATTのグループワークでは、様々なワークを通して身体がラクになり、呼吸がラクになり、楽器である身体の「鳴り」がよくなっていき、その人の声が本来の響きを取り戻すよう導いていきます。

その後、身体全体を使いながら参加者全員で一斉にシンプルな母音をいろんな音で(西洋音楽的音程に囚われず)出していくのですが、楽譜もなく音程(ピッチ)もバラバラな不協和音状態にもかかわらず、部屋中に響き渡る音は明らかに一体感があって“ハモっている”のです!

その心地よさったら(^^)♬
※端でその音を聞いた方からは、「声明のような感じですね」という感想をいただいたことがあります。

何度もそのような体験を通して、身体が調整されていて共鳴する状態で出した声が重なれば、気持ちよくハモってしまうことを体感したのです(^^)。

もちろん、音楽(こと西洋音楽)として成立させるためには、正確な音程が求められることは確かです。しかし、どちらかの音程が多少ズレたとしても、歌う人達の声が響きある状態であれば、ズレが気にならない範囲に収まって、聴衆の方も心地よく聴けてしまうことがあるんです。

声の響きは、合唱やゴスペルなどのような大人数でハモる場面であれば、より大切なポイントになってくると私は感じています。

まとめ

いかがでしたか? 

2回に渡って、気持ちよくハモるために大切なポイントについて、「声の調律師」的な視点からお伝えしてきました。

今回の記事を書いている途中で、気持ちよくハモる上では「抑揚」も大切なポイントだということを思い出しました(笑)。しかし、抑揚については、とても感覚的なところがあり、歌詞の世界の表現とも関わるところなので、今回は省かせていただきます。

身体面から抑揚についてお伝えできることがまとまったら、また別の機会に書こうと思います。

ですが、音程が取れて声に響きがある状態であれば、身体も心もオープンな状態にあるので、抑揚についてもハモる相手と合わせやすくなると思いますよ(^^)。

私が提供している「声の調律」のセッションでは、気持ちよくハモるための最重要ポイントである声の響きを育むために、施術やレッスンで全身の状態を整えていきます。

声については、その響きの重要性や響きを育むために楽器である身体を声が響くような状態に調整・調律するという概念がまだまだ浸透していません。

それは、発声にフォーカスをして身体を調整・調律できる人材が圧倒的に不足している(皆無)という現状もあります。

気持ちよくハモることに止まらず、「こもりやすい」「出しづらい」「高い声が出づらい」などの声の悩みは、まず楽器である身体の状態を調律することで改善していきます。

その上で(並行して)、しっかりとヴォイストレーニングを受ければ、トレーニングの成果がより高いものになりますよ(^^)!

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