歌を歌っている方なら、高い音を出せるようになりたいという憧れを持っている方は少なくないでしょう。

しかし、同時に高い音を出すことに難しさを感じていて、なかなか思うように出せないという方も多いかと思います。

今回は、高い音を出せるようになりたい、今よりも高音部の発声を伸ばしたいという方のために書かせていただきます。

◯高い音を出すための情報はいろいろありますが……

高音部に向かうにつれて喉が閉まりやすくなってしまったり、歌っている内に高音部がかすれてきたり、キーを下げないと歌えなくなってしまったり、時には喉に痛みを覚えたりすることは高い音を発声する時に起こりやすい症状です。

本格的に歌に取り組んだことがない人だけでなくとも、カラオケで歌う時にこうした状態を体験したことが1度はあるのでは?

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リハやライヴ、カラオケの後に、気付いたら喉に痛みが出たり、声が出づらくなってしまったりしたことがあるという方もいるでしょう。

高い音を出すということは、それだけ喉への負担がかかりやすく、声にダメージが出やすいということです。

最近では、そんなニーズを察したのか、高音の発声にフォーカスを当てた教則本が何冊も出ています。また、YouTubeでも高音の発声法について様々なテクニックや練習法を解説している映像もすぐに見つけることができます。

このブログを読んでいるあなたも、そういったツールを使って練習しているかもしれませんね。

確かに、そういったツールにあるテクニックなどはとても有用です。高音を出すというのは日常での発声ではなかなか出さない音を出すことになりますし、特にハードロックなど特定のジャンルになればなるほど、歌自体の表現力に磨きをかけるためにも、しっかり練習することが必須です。

そうしたことを踏まえて、私はテクニックや発声法をしっかりトレーニングする前にぜひ押さえておくべき大切なポイントがあると私は感じています。

それは、ざっくりとひとことで言うならば、

「ニュートラルな身体を取り戻し体感すること」

です。

特に高音部を発声することは、音が高くなればなるほどにちょっとした違いで繊細な器官である声帯に思わぬ負担をかけやすいです。だからこそ、テクニックを磨く前に身体の状態をできるだけニュートラルな状態にすることが大切なのです。

◯高い音を出すためにまず大切な3つのポイント

そして「ニュートラルな身体を取り戻し体感すること」ためには、大きく分けると3つの大切なポイント(プロセス)があります。

1.全身をラクな状態にする(脱力する)

2.脱力した重みを足裏に委ねる(重力と仲良くなる)

3.全身のつながりを体感する(ハリでしなやかな身体になる)

これら3つのポイントは、言葉にすると簡単そうですが、意外と難しかったりします。

実際、これまでプロのヴォイストレーナーやプロ・アマ・ジャンルを超えた歌手の方々に「声の調律」を提供させていただいていますが、これら3つのポイントが最初からばっちり実践できた方は皆無です

そして、私がお伝えするワークを行っていただく中で、「声を出す時にこんなに身体に力を入れてしまっているんだ!」という驚きの声をあげる人は少なくありません。

ですが、これはその方々が悪いわけでも能力がないわけでもありません。シンプルに身体の構造面からニュートラルな状態や脱力を教わったり体感したりした経験がないだけなのです。

実際、私自身もその1人でしたし……(^^;)。

また、「脱力する」ということひとつをとっても、ただ力を抜けば脱力できるかというとそうでもなく、自分で脱力できていると思っていても、まだまだ力を入れていることもよくあります。

また、身体に染み付いたねじれなどが脱力の妨げになっていることもあるのです。ですが、これは自分自身ではなかなか気付きづらいことです。

◯まとめ

もちろん、これら3つのポイントを知らなくても声自体は出ます。練習すれば高い音が徐々に出る人も少なくないでしょう。

ですが、しっかりとテクニックを磨いて表現としても成り立たせようとするならば、自分でも気付いていない過度な緊張や身体のねじれなどを改善してニュートラルな状態で練習した方が、練習自体のクオリティが上がり、テクニックもより確実に会得できると思いませんか?

それは、昨今のスポーツの世界において、身体のメンテナンスが重視されていることを見てもおわかりになるのではないでしょうか。

また、同じ音楽の世界でも、ギターやピアノなど様々な楽器では、いくらプレイヤーが素晴らしい演奏をしたとしても、演奏する楽器が適切に調整(メンテナンス)ができていない状態なら、その状態が音にそのまま反映されるということはおわかりいただけると思います。

今回挙げた3つのポイントは、実のところ音域に関係なく大切になりますが、特に喉に負担がかかりやすい高音部の発声力を伸ばしたい人にとっては、ぜひ重視していただきたいところです。

「声の調律」のセッションは、正にこれら3つのポイントを押さえ、楽器として身体を捉えて全身を施術などを通して調整して、楽器自体の「鳴り」を向上させていきます。

「テクニックを練習しているけど、どうしても喉に負担がかかりやすい」という方は特に、今回紹介した3つのポイントをしっかりと押さえて、「ニュートラルな身体を取り戻し体感すること」をまず目指してみてはいかがでしょうか。

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